2009年10月8日木曜日

09/10月号 鳥の道 神の道

 先日の夕方のことです。散歩の途中で空を見上げていました。夕陽が赤くなっていましたが、その方向に烏の群れが飛んでいきます。はじめ6,7羽の群れを見つけました。その後に2羽、3羽と追いかけるものがあります。さらに後からまた6,7羽、4羽5羽と烏が同じ方向に向かいます。途中、高圧電線にとまって仲間を待つものもあります。みな、決まったようにして西に飛んでいきます。荒川辺りにねぐらがあるのでしょうが、この高圧電線上空に烏の道があると考えました。
 それから2,3日たった夕方、教会の屋上で空をながめていると、今度は雀が三〇羽ほど、群れになって西に飛んでゆきます。その後に幾羽か遅れて従い、少し待つと再び2,30羽が西に飛んでいきます。雀にも空の道があると知りました。世の中には、人間が考える道とは異なる道があるのです。 
 神の道もまた人の目には見えない道です。ここ二,三年の間に、教会員が何人かが亡くなりましたが、この人たちは皆、1つの道を辿っていたことに気がつきました。ある青年は10年あまり、ALSの闘病生活をした後でした。その闘病生活の中でキリストを告白していました。ある男性は定年退職した後に癌を患い、数年間の闘病生活の後に亡くなりました。この方も若い時にキリストに出会っていました。ある婦人は30年前に教会ができた頃に、キリストに出会いました。礼拝に熱心に集っていましたが、七〇才を超えて体調を崩し、突然の脳内出血によって亡くなりました。それぞれ別々の人生ですが、私はそこにも、人の目に隠れた道を見いだすことができます。それはキリストを通して天に到る道です。
 「私が道であり・・・」とはイエスの言葉です。彼は地上に下ってきた神の子であり、彼を信じる者たちを天に到らせるために、道を備えにやってきたのです。21世紀の時代にも、イエスは生きていて御言葉を通して私たちを「道」に招いています。私自身も若いときに、イエスによって「道」に導かれましたが、彼を通して天国に到ると固く信じています。

わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれひとり父のみもとに来ることはありません。」ヨハネ福音書14:6