2009年2月27日金曜日

新年の冒頭に・・

新年明けましておめでとうございます。私たちは、この年に幸いを求めるのですが、私たちの社会が、これからどのような方向に向かっていくことになるか、いささか心配です。高齢化と年金問題、格差問題、多犯罪化の問題、ストレス過多があり、さらに私たちを取り巻く世界でも環境問題、エネルギー問題など、多くの問題が山積しています。私たちは、これらの問題解決の手がかりを、どこに見いだしたらいいのでしょうか。
 そこで、私は、1つの逸話を紹介したいと思います。それは幕末の混乱期に、日本の未来を切り開こうとした1人の青年武士の話です。この青年とは、後に同社大学の創設者となった新島襄です。彼は黒船を見て、彼らの文明に驚かされていました。そこで日本の国を強くするためにはどうしても米国の科学技術を学ぶ必要があると考え、国禁を犯して渡米しようと決心して、函館に来ていました。彼は船の来るのを待つ間に、少しでも外国のありさまを学んでおこうと聖書を手にしたのです。しかし、彼が聖書を開いた時、その第一ページの初めのことばが目に飛び込んでくるように感じました。
 「初めに、神が天と地を創造した。」(創世記1:1)
彼はこの聖書の言葉に驚きました。「これは神社や神だなにまつられている神と全く違っている」「天地をつくり、人間をつくられた神、これこそ本当の神だ。」そして彼は技術ではなく、その神について知るために、米国に行って聖書を学んで帰ってきたのです。
彼の時代から、すでに100年以上がすぎていますが、彼の洞察は、現代日本においても、全く通用すると思うのです。現代もまた、社会と人間の基本デザインを見失っている時代です。そこから色々な問題が表面化しているのです。それぞれが何のデザインもなく、各自の利益と欲望のままに生きていたのでは、ますます混乱を生むだけです。そこで、私たちもまた、かの青年武士のように、聖書の中に、人間と社会のあり方を、探索する必要があると考えるのです。
聖書は、二千年以上の歴史に渡って、あらゆる時代の人々に、将来と希望を与えてきたのです。私たちは、この二一世紀もまた、私たちが解決の糸口を見つけることができる手段は、ただ、聖書にあると信じています。どうぞ、皆さんも、お手元に聖書があるなら、新年の初めに、それを開いてみては如何でしょうか。

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